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代表取締役 清水 克彦 |
2019年6月14日 |
未来洞察と新事業開発 その3 未来洞察の手法(3/3) |
■今後10年の最大のインパクトはAIネットワーク 現在、そして、今後の10年、最も大きなインパクトを持つ技術は、AIネットワークです(東京創研のトップページに掲載しているインパクトトレンドの第1位でもあります)。社会実装、社会インパクトの視点からAIネットワークの意味を理解しなければ、未来洞察の精度は上がりません。AIネットワークは、「視認」の代替・拡張、市場機能の自動化、異常値警告などの実用化が進んでいます。この見方は、AIネットワークで何ができるかという視点です。さらに、将来的にどのような機能が社会実装されるかを分析します。 これらは、技術革新の最前線ではありません。社会実装の段階での最前線です。技術コンセプトとも違います。需要面から見たビジネス寄りの機能拡張トレンドです。 社会実装でどのような機能が将来的に拡張され、受容されるか(コスト等含め)を考察することは、革新が起こる領域を特定することにつながります。つまり、拡張された機能を使ったビジネスを洞察するうえで欠かせません。 ■供給の変化「手段の拡張」 「供給の変化」は、手段の拡張、需要への対応・競争条件の変化で起こります。 技術は、主に手段の拡張の面で寄与します。今まで成立しなかった手段が、成立するようになるのです。手段の拡張は、供給のあらゆるプロセスで起こります。研究から生産、流通、顧客接点まで幅広く起こります。AIネットワークの社会実装で言えば、「研究開発」「流通」「顧客接点」「事業構造」で、著しく手段が拡張されます。つまり、この領域でビジネスモデルが革新されたり、事業機能が強化される可能性が高まります。 ■未来洞察の手順 未来洞察は、社会やビジネスにおけるインパクトの高い構造的な変化の態様を探求して、イノベーションが起こり易い領域を整理したうえで、創り出す未来の考察を行うのが、手順です。未来洞察における発想やチャレンジの部分も、構造的な変化の態様を理解することが、逆に、大胆な発想につながると考えます。 (つづく) |
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