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2019年6月5日
未来洞察と新事業開発 その1 活発化する未来洞察
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代表取締役 清水 克彦
2019年6月5日
未来洞察と新事業開発 その1 活発化する未来洞察 (1/2)
未来予測/未来洞察を政策立案/イノベーション/新事業開発に活かそうという動きが活発化しています。フォーサイト、ホライゾンスキャニング、フォーキャスト、バックキャストなど様々な枠組みが考案され、細かく分ければ100以上の手法が提唱されています。
背景には国家レベルで未来社会を創り出そうという政策技術的なチャレンジや、イノベーション活性化の手法のひとつとして、取り組もうという考え方があるようです。本コラムでは、主に新事業開発における未来洞察について、東京創研の考え方を何回かに分けて説明したいと思います。
■未来予測と未来洞察の違い
未来予測と未来洞察はどう違うのでしょう。定義は明確ではありませんが、一般的解釈では、定式化されているなど、高い確度が見込まれる評価が定まった理論や手法に基づいた予測を未来予測、未来予測を参考にして人知をベースに予測することや、未来に向けたプランニングの手法が未来洞察と考えられています。
東京創研は、未来洞察のうち、洞察(考え方)の枠組みに重点を置いていますが、多くの研究機関・企業は、周知を集める発想法のしくみに関心があるようです。
■東京創研の考える未来洞察
各社の未来予測に対する基本的な考え方は、実はそれほど大きな違いはありません。しかし、未来洞察となると東京創研が考えるそれと、多くの研究機関・企業とは、力点の置き方が違うようです。東京創研は、未来予測の確度を高めることの延長線上に未来洞察があるという考え方です。特に想定外と言われるようなダイナミックな社会の変化を確度高く予測したいし、高い需要が見込まれる革新的な新事業のコンセプトを見出したいと考えています。
■うまくいかない未来予測
未来予測の確度は、それほど上がらないと考えている研究機関・企業は、未来予測は、基礎的な指標だけにして、その使い方やプランニングに力点を置いています。しかし、辛口の言い方をすれば、その多くは従来のマーケティングや発想法、経営分析の手法に未来予測の基本データをトッピングしただけの焼き直しにすぎないように思われます。我々も20年以上に亘って、いろいろ試してみましたが、効果は限られています。何故、うまくいかないのかも一応分析しています。
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「未来予測2018/2028」を発刊しました
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