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2019年6月14日
未来洞察と新事業開発 その3 未来洞察の手法
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代表取締役 清水 克彦
2019年6月14日
未来洞察と新事業開発 その3 未来洞察の手法
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■未来洞察の枠組み
未来を、新事業開発を前提としたビジネス視点で、洞察する話に戻しますと、最も大きな枠組みは、「Ⅰ.需要の変化」これに対する「Ⅱ.供給の変化」という括りになります。
「需要の変化」では、「①個人ニーズの集合」と「②社会ニーズ」に分かれます。「社会ニーズ」は、政策や構造的な枠組みなどのニーズといってもいいのですが、「個人ニーズの集合」とは、一致しない部分があるので分けて捉えます。「供給の変化」は、製品やサービス、供給のプロセス(流通やBtoB、経営構造など)、制度(決定された政策)などの革新です。
■需要の変化
「需要の変化」で代表的な区分は、需要の分布の変化(属性別人口構成の変化など)、需要の質の変化(ライフサイクル、ライフスタイル、文明化-欲求水準、インフラ整備など)です。以上で全部ということではありませんが、ここでいう変化は社会全体を変えるようなインパクトを持つ大きな変化です。具体的な商品ニーズの案ではありません。
これらのことは、次のレイヤーの(ズームアップした、あるいは深堀検討の)基本的な認識になります。次のレイヤーでは、基礎的な需要量やターゲット領域の包含市場のスケールや変化がインジケーターになりますが、このことは、次の機会に説明します。
■供給の変化
「供給の変化」が起こる最も基礎的な因子は、技術革新です。技術の進歩とその普及は、社会を変えます。しかし、生の技術では、社会へのインパクトは測れません。その技術が社会にどう実装されるかを見極める必要があります。
ほとんどの技術は、特定の業界の一部の範囲に影響を与えるだけなのですが、社会全体に影響を及ぼす技術も生まれます。未来洞察では、こうした影響力の大きい技術のインパクトと実装のメカニズムを見極めることが重要です。技術の進歩はスピードを速めています。
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